本を読んでいると、「読書記録ってつけたほうがいいの?」「読書ノートを書くメリットって何?」「本で読んだことをムダにしないコツは?」と疑問を抱く人も多いはず。
結論から言うと、読書記録をつけて、復習する習慣をつけるのがオススメです。
本を読んで何もしなければ、せっかく時間をかけて学んだことも忘れてしまいます。
でも、読書記録をつければ、そのお悩みはカンタンに解消できます。
この記事では、読書記録のメリットや書き方、復習のポイントなどをわかりやすく解説します。
読書記録をつけることで自分の成長のスピードを上げ、毎日を楽しみましょう!
- 読書記録のメリット
- 読書記録のデメリット
- 読書記録の書き方
- 読書記録をつけるときのポイント
- 読書記録を最大限に活かす方法
- 読書記録をつけるタイミング
- 読書記録に役立つツール
- 読書記録のための時間をつくる方法
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読書記録のメリット
まず読書記録のメリットについて、説明します。
- 本の内容を深く理解できる
- 何度も同じ本を読まなくて済む
- 本の内容が記憶に残る
- 図書館の本でも学びを深められる
- 本の内容を深く理解できる
本の内容を深く理解できる
読書の記録をとることで、本の内容を深く理解できます。
かぎられた時間で読んだ本の内容を記録するには、本の要点を把握しないといけません。
この本で言いたいことは何なのか、考えながら本を読むことになるので、本から学べることが最大化します。
逆に言えば、「ちゃんと理解していないと読書記録はうまくとることはできない」のです。
すべて書き写していたら、時間がいくらあってもたりない!
要約のスキルが上がるね。
何度も同じ本を読まなくて済む
何度も同じ本を読まなくて済むのも、読書記録のメリットです。
一度、内容をまとめてしまえば、その本は卒業。もう読む必要はありません。
読書記録は手間がかかりますが、本を読み返す手間が減り、内容の理解も進むので、結果として時短になります。
本の内容が記憶に残る
読書の記録をつけて復習を行えば、本の内容がしっかりと記憶に残ります。
人は、忘れる生き物。
意識して忘れないようにしなければ、記憶はどんどん失われて行くのです。
短期記憶をつかさどっているのは、脳の「海馬」という部分。
繰り返し復習をすることで、長期記憶をつかさどっている「側頭葉」に記憶が蓄えられます。
忘れないしくみ作りのためには、読書記録がオススメ!
図書館の本でも学びを深められる
読書記録のいいところは、図書館の本でも学びを深められるということ。
図書館は無料で本が借りられて、本当にお得。でも、読みっぱなしになって、内容はすっかり忘れてしまうという危険性があるのです。
ただし読書の記録をとれば、この問題は解決!
覚えておきたいことを記録にとれば、お金をかけずに成長することができるんです。
読書記録のデメリット
読書記録のデメリットについても説明しておきます。
- 時間がかかる
- 詳細に書き写すには手間がかかる
- 読書のスピードに追いつけない
- 記録をとったまま放置されがち
時間がかかる
読書の記録をとるには時間がかかります。
「本を読む時間さえないのに、記録をつけるヒマなんてない!」と思う人は、時間の管理から始めないといけません。
大変なイメージがあるかもしれませんが、読書記録をとることで、本を読み返す手間がなくなるので、結果的に時短が可能です。
詳細に書き写すには手間がかかる
読書記録で、本の内容を詳細に書き写すのは、とても手間がかかる作業です。
- はじめて読む本
- 難易度の高い本
- 内容の濃い本
こういった本は、書き写すことが多くなりがち。
必要な時間も増えてしまうため、苦行になってしまいます。
これらの本に関しては、やみくもに書き写すのではなく、購入して繰り返し読むなどの工夫をしたほうがいいです。
「書き写すのはポイントだけ。詳細については、本で確認する」というのもオススメです。
詳しくは、別の記事で解説します。
読書のスピードに追いつけない
読書家の人は、すいすい本を読んでいきます。
すると、読むスピードと記録をとるスピードに差が出てしまいます。
「気がついたら、記録をとらなくてはいけない本が山積み」
「楽しく本を読んでいたのに、まとめなくてはいけない本が増えてゆううつ」
こんな問題が生まれることも。
でも、よく考えてみれば、読書記録は「自分のため」につけるもの。
「いずれ記録がとれればいいや」と考えて、いつも通り読書を楽しむのがオススメです。
どんどん本の内容を忘れてしまう人は、読書の時間と、読書記録をつける時間のバランスを変えてみるのがいいですよ。
記録をとったまま放置されがち
いちばんもったいないのは、読書の記録をとったのに、放置してしまうことです。
学んだことの記録をとったら、かならず復習をする時間をスケジュールに組み込みましょう。
復習をする時間をとれば、かならず大きな成長を遂げることができます。
読書記録の書き方
読書記録の書き方について、見ていきましょう。
大切なことは、その記録のとりかたが、「自分のためになっているか」「目的に沿っているか」ということ。
「どうして読書の記録をとりたいのか」と明確にすることで、効率的に知識を取り入れることができますよ。
わたしは、以下の情報を記録しています。
- 本の基本情報
- 本の内容を一言で表すと?
- 目次・まとめ欄
- 実生活に活かすとしたら?
- 疑問・もっと深めたい知識
- 取り入れたい表現
- 知らない語句
- 情報発信で引用したい箇所
- 自分の感想・考えたこと
本の基本情報
まず、本の基本情報を記録します。
- タイトル(サブタイトル)
- 作者
- 出版社
自分があとで見返したときに、どの本だったか思い出せればいいので、この3点で済ませています。
今は、ネットでもすぐに確認できるので、たくさんの情報を記録にとる必要はないと思います。
本の内容を一言で表すと?
時間がない人にオススメなのは、「この本の内容を一言で表すと?」を記録にとること。
著者が言いたいことは、本の「はじめに」と「おわりに」に書かれています。
その言いたいことを例などをまじえて、本文で詳細に説明しているのです。
手っ取り早く要点をつかむなら、「この本の内容を一言で表すと?」という疑問を持ちながら、読書するといいですよ。
ざっくりしすぎていると思うなら、章ごと、もしくは、見出しごとに、要点を抜き出し、記録をとってみてください。
端的に書いておけばOKだよ。
もし詳細が知りたくなったら、その分だけ本を読み直せばOK!
目次・まとめ欄
目次や章のまとめにも、要点が書かれていることが多いです。
その要点を本文で詳しく説明しているだけのことも多いので、短時間で記録をとりたければ、目次と章のまとめをメモしてみてください。
それだけでは情報がたりないという場合は、補足する内容も書いておきましょう。
本を読んでいるときに、詳細な点はしっかり理解し、記録にとるときは一言でまとめられるようにしておくと、必要以上に時間がかかることはなくなります。
実生活に活かすとしたら?
「この本の内容を実生活に活かすとしたら?」と考えながら、読書してみましょう。
実生活に結び付けられる点があれば、それも読書の記録にメモしておきます。
「読書で自分を成長させたい」という場合は特に、「どうやって本の内容を活かすか?」というのが大切になってきます。
疑問・もっと深めたい知識
疑問点やもっと深めたい知識が本に書いてあったら、それも書き残しておくと学びを深めることができます。
本に直接、書き込んでもいいですし、読書の記録に書いておいてもOKです。
余裕があるなら、その知識を深める本を探し、読んでみてください。
ネットに詳しく書いてあるなら、調べるだけでもいいですが、ベストなのは別の本を読むことです。
取り入れたい表現・知らない語句
本を読んでいると、「お!この表現いいな」と思ったり、「これどういう意味だろう?」と思ったりする表現に出会うことがあります。
これらの表現を記録にとっておき、電子辞書などで意味を調べて書き込んでおきましょう。
たくさんの語彙があれば、人とコミュニケーションがとりやすくなったり、深く考えたりすることが可能になります。
情報発信などをしている人ならば、表現の幅が広がることで、読者の心を動かしやすくなるかもしれません。
情報発信で引用したい箇所
情報発信をしている人は、引用できそうなところもメモしておくといいですよ。
丸写しだと大変なら、「p.36に〇〇のデータあり」などと記載しておくことで、必要なときにカンタンに探し出すことができます。
自分の感想・考えたこと
読書記録でとても大切なのは、自分の感想や考えたことを記入しておくことです。
- その意見に賛成なのか・反対なのか
- 読んだときにひらめいたこと
- どうやって実生活に活かすか
などなど。
学んだことに対して、自分がどう思ったのか考え続けることで、思考力が身につきます。
クリティカル・シンキングもできるようになり、バランスのとれた考え方を身につけることも可能です。
たくさんの本を読み、思考を深めれば、情報にふり回されることも減り、自分の軸を育てることもできるでしょう。
読書記録をつけるときのポイント
読書記録をつけるときのポイントをお伝えします。
- 内容を理解しながら書く
- 実生活に活かす方法を考えながら書く
- 難解な本は何度か読んでから書く
- 読み終えてから書く
- 本当に必要な箇所だけ書く
- 書き写せない箇所はスキャンする
内容を理解しながら書く
読書記録をとるときは、内容を理解した上で書きましょう。
ただ書き写すのではなく、しっかり頭にたたき込むつもりで、読んだことを復習しながらメモをとっていくのがオススメです。
本を読むときもそうですが、論理を理解してからまとめると、深い学びが手に入ります。
理由や例なども参考にして、丸暗記にならないようにするといいですよ。
実生活に活かす方法を考えながら書く
もし読書で自分を成長させたいなら、実生活に活かす方法を考えながら記録をとっていきましょう。
書いてあることよりも、「実生活にどう活かすか?」のようがよっぽど重要なので、時間がなければ、この点を重点的に考え、書き出しておいてください。
難解な本は何度か読んでから書く
読みごたえのある本や難しい本などは、何度か読んでから内容をまとめるのがオススメです。
というのも、難しすぎる本は、「何が言いたいのか?」を理解するのに時間がかかり、一度目からまとめようとすると、挫折することが多いからです。
もし「ここが大事なのかもしれない」というポイントがあれば、カンタンにメモをとっておいてOKです。
内容があまりに難しい場合は、何度か読んで理解が深まってからまとめていきましょう。
読み終えてから書く
読書記録をとるのは、「本を読み終えてから」がオススメです。
それだとイヤだという場合は、「章」を読み終えるごとにまとめていくといいでしょう。
「本を読んでいるときと、記録をとるときは分ける」ということです。
本を読んでいるときは流れが大切です。
それに、全体を把握してからまとめるほうが、要点を理解しやすく、厳選して記録をとることができます。
本当に必要な箇所だけ書く
読書記録は、本当に必要な箇所だけ書けばOK。でないと、時間がかかりすぎてしまいます。
もうすでに知っている知識は、書きません。
はじめて読むジャンルの本で、「端から端までわからないことだらけ」という場合は、その本を購入し、まずは何度も読むことから始めるのがオススメです。
時間があるならば、じっくりと見出しごとにまとめる方法もありますが、手間と時間がかかります。
まとめる過程で、深く理解することができるから、オススメではあるけど……。
隅々まで理解したい人向けだね。
時間がなければ、ランマーカー(Kindle端末であれば、ハイライト)を引いて、何度もその部分を読み返すことから始めましょう。
書き写せない箇所はスキャンする方法もあり
図解など書き写すのが大変な箇所は、スキャンするのもアリです。
わたしの場合、覚えておきたい図があったら、スキャンしてPDF化。
Kindle端末にアップロードし、復習するようにしています。
どこまでまとめたかを記録しておく
読書記録をつけるのは、けっこう大変な作業です。
途中までまとめて、そのままになってしまうこともしばしば。
読書記録の続きをするときのために、どこまでまとめたのか、ページ数をメモしておきましょう。
ボールペンでなく、鉛筆などで書いておけば消せるね!
それから、すべてまとめ終わってなくても、復習はしっかりしましょう。
せっかく学んだ知識は、少しでも覚えておいたほうがお得です。
読書記録を最大限に活かす方法
読書記録を最大限に活かす方法について、説明します。
- 復習して知識を定着させること
- 知識を実生活に活かすこと
これらがとても大切になってきます。
そのために、以下のことを実践していきましょう。
- 復習のタイミングを決める
- 忘れてしまったところがあったら本を読み返す
- 実生活に活かせることがないか常に考える
復習のタイミングを決める
学んだことを復習するタイミングを決めましょう。読書記録の効果を実感するためには、復習が不可欠です。
読書記録を見返すタイミングを決めたら、かならず実践すること。そうでないと、記録をとった意味がなくなってしまいます。
- 本を読む前
- トイレのとき
- 電車に乗ったとき
などなど。
自分に合ったタイミングを探してみてください。
わたしは、トイレに入ったときに復習しているよ。
トイレだったら、欠かさず行くもんね。
忘れてしまったところがあったら本を読み返す
読書記録は要点をまとめるものなので、詳細や事例を忘れてしまうことがあります。
そんなときは、本を読み返して知識を深めるのがオススメです。
「忘れたら読み返せばいい」と気楽な気持ちでかまえていれば、記録をとるのに神経質にならなくて済みます。
実生活に活かせることがないか常に考える
本を読んでいるときも、記録を読み返しているときも、「実生活に活かせることはないか?」と考え続けることが大切です。
もし、実生活に活かす方法があったら、それも記録につけ足しておくといいですよ。
学んだ内容を実生活に活かせば、知識は確実に自分のものになります。
読書記録に役立つツール
読書に役立つツールを紹介します。
- ノート
- パソコン・タブレット
- 読書記録アプリ
- SNS
- ブログ
ノート
読書記録をとるためのノートを用意しましょう。
手書きのメリットは、書く過程で脳が刺激され、頭に入りやすいこと。
デメリットは、時間や手間がかかることです。
一度書いてしまうと、書き直すのが難しかったり、レイアウトが変えにくいことも難点。
パソコン・タブレット
パソコンやタブレットで読書記録をとる方法もあります。
わたしは、Googleドキュメントに打ち込んでいるよ。
メリットは、以下。
- 編集しやすい
- データで残せる
- 汚れない・紛失しない
デメリットは、ほかのデータに埋もれて復習を忘れてしまうことですね。
忘れないしくみさえ作っておけば、問題ありません。
データを印刷すれば、持ち歩きも可能です。
読了した本を覚えておくために、わたしはExcelに記録をとっています。
読書記録アプリ
自分で読書ノートのレイアウトを考えるのが面倒であれば、読書記録アプリを利用するのもアリです。
わたしも、ためしに読書記録アプリを使ってみることにしました。
こんなメリットも。
- 読了した本が画像つきで整理される
- 読んだ冊数が把握しやすい
- 感想が書ける
- SNSのような機能もある
感想を書ける欄に「実践すること」を書けば、実生活に活かしやすくなります。
自分の力で読書を続けたり、記録をとったりするのが苦手なら、アプリがお手軽です。
スマホで打ち込めるし、すごく便利!
読書している最中に、実践することをサッとメモするのもあり。
ちょこっとメモする程度なら、集中力を切らさなくて済みますね。
SNS
読書の記録をSNS上に残しておくのも、オススメです。
SNSを使えば、同じように読書している人と出会うこともできます。
投稿数が増えると、やる気もアップ。同じように読書をがんばっている人と励まし合うことも可能です。
- 感銘を受けたところ
- 実際にやってみたこと
など、感想や自分の体験を含めるといいですよ。
ただし、フォロワーの反応が気になってしまう人にはオススメできません。
人に見られるのを意識しすぎて、ムダにがんばってしまう人は要注意です。
わたしも、Instagramで読書記録をとっていたよ!
人に見られるものだと思うと、本気度が増して読書の質が変わりました。
ブログ
ブログで読書の記録を公開する方法もあります。
難易度は、
読書アプリ<SNS<ブログ
といったところです。
ブログのメリットは、自分の資産になること。積み重ねていけば、読者が増え、与える影響も大きくなっていきます。
わたしは、読書で学び、実践したことをサブブログの「キョロの生きる知恵」で公開しています。
本の紹介はほとんどしていませんが、アウトプットの場を設けているので、読書はいつも真剣です。
読書記録のための時間をつくる方法
「読書記録がいいのはわかったけど、そんな時間はない!」
こんな人のために、時間をつくる方法を紹介します。
時間をつくる方法はシンプル。
- やめる
- 減らす
- 頼む
これらを実践することです。
やめる
「本当はやらなくてもいいこと」を手放していきましょう。
- 譲れないこと
- 自分でないとできないこと
これら以外は、どんどん手放すことです。
減らす
やるべきことを減らしていきましょう。
作り置きをしたり、調理家電を使ったりして料理の時間を減らす。
持ち物を減らして、片づけの時間を減らす。
こういった工夫をしてみてください。
頼む
自分でなくてもできることは、どんどん人に任せていきましょう。
- お風呂掃除を子どもに任せてみる
- 子どもを親に預ける
- 夫に家事をお願いする
こういった工夫をすると、自分の時間を大幅に増やすことができます。
まとめ
読書記録をとると、今よりもっと自分を成長させることができます。
復習のしくみを作り、確実に知識を自分のものにしていきましょう。
読書で何より大切なのは、「実生活に活かすこと」です。
時間がない人は、本を読みながら、どうやって生活に活かすべきか考えてみてください。
その方法が思いついたら、記録をとっておくことです。
ぜひ、読書記録をとってみてください。
1年後、3年後、5年後には、大きな成長が待っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
読書記録で、人生を変えよう!
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