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両親との関係で「やっておけばよかった」と思うこと

10代前半から20代中盤まで、わたしと両親とのあいだには、確執がありました。

「両親のせいで、わたしの人生はうまくいかなかった」

こんな思いを抱えて生きてきましたが、ひとつだけ、「これをやっておけばよかった」と思うことがあります。

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「両親を裏切る」という行為

ずっと、両親の期待を背負って生きてきました。

「これで母が幸せになってくれるなら」

いつも何らかの選択を迫られたら、「母が笑って過ごせるほう」を選んできたつもりです。

わたしには、両親の期待を裏切る勇気はなかった。

でも、これが、仇(あだ)になったんだと思います。

わたしに必要だったのは、人生の早いうちに、「両親を裏切ってみる」経験。

「親の思うようになってたまるか!」という自己主張が、必要だったと思うんです。

「育てやすい子」は、危険を秘めている

うちの両親が口をそろえて言うこと。

それは、わたしがものすごく「育てやすい子」だったということ。

「ほんとに、育てやすかったなぁ」

「反抗することもなかったしね〜」

だって、両親が困らないように、細心の注意を払ってましたから!

自己主張することもなく、反抗することもなく。

いつも、「親が喜ぶほう」を選び続けてきたんです。

そう考えると、うちの子は、健全に育っているのかもしれません。

自分の意見はバシバシ言うし、イヤなものは「イヤ」と言うし。

子どもが、言いたいことをはっきり言えるのは、親子の信頼関係がしっかりできているからなのかもしれません。

「いい子のわたし」が「犯罪者」になるかも!?

今のわたしは、それなりに両親に自己主張できるようになり、関係も、ほどほどに良好です。

でも、一触即発の時期があったんです。

それは、高校時代のこと。

「わたし、犯罪者になりそう……」と深刻に悩んでいた時期がありました。

両親への憎しみが募り、家庭内暴力を起こしかねないほど、荒れました。

自宅にいるのがイヤで、朝から晩まで図書館へ。

帰るのは、毎日、23時頃でした。

幸運だったのは、住んでいるのが田舎すぎて、逃げ込む場所が図書館くらいしかなかったこと。

繁華街なんかに出ていたら、危険な世界に足を踏み入れていたかもしれません。

「いい子」だと思われていた子が、犯罪を犯してしまう。

なぜなのかを、身をもって経験したのがこの頃です。

両親を裏切ってみる行為。「期待に応えない」という意思表示。

わたしには、これが欠けていたんだと思います。

今は、少しずつですが、両親にも言いたいことが言えるようになっています。

言いたいことを言ってみると、意外と受け入れてもらえるもので、「もっと早く主張しておけばよかった」と思います。

まぁ……、酔っ払った両親は、手がつけられないので、TPOは見極めないといけませんが。

もし少しでも、両親に理解してもらえるきざしがあるのなら、小さく自己主張してみてはいかがでしょうか。

ただし、「この両親は、何を言ってもダメだ……」と思ったら、もっと、心温かな関係に身を置くようにしてみてください。

「もっと自己主張しとけばよかったな〜」と後悔しつつ、「あの頃の両親に、わたしの主張は通用したのかな……?」という思いもあります。

年月を経て、お互いに丸くなったからこそ、今、やっと、関係を深める段階に来たのかもしれません。

「いい子」、やめちゃいましょう。少しずつ。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

キョロ

自己主張を始めて、人生を変えよう!

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