「子どもの年齢が上がって、おもちゃが増えるばかり」
「子どもがいま持っているおもちゃを、なかなか手放そうとしない」
「持っているおもちゃが多すぎて、部屋がいつも散らかっている」
こんなお悩みをお持ちではありませんか?
今回の記事では、幼稚園年長〜小学校低学年向けの「おもちゃの手放しかた・お片づけ」を取り上げてみました。
お子さんにおもちゃとバイバイしてもらうのにオススメなタイミングは、イベントのとき。
クリスマスやお誕生日の前に、一緒にお片づけをすると、すんなりおもちゃを手放してもらえることが増え、ママやパパの負担は小さく、子どもは楽しみながら、お片づけができます。
もうすぐクリスマスです(2022年12月現在)。
ぜひサンタさんをうまく使って、子どもと一緒に片づけを楽しんでみてください。
この記事ではこんなことを解説しています。
- クリスマス(イベント)前におもちゃを整理するメリット
- 年中から小学校低学年でもできるお片づけ法
- 子どもとのお片づけで大切にすべき考え方
この記事の執筆者は、こんな人です。
- 5歳児(年長)の女の子の母
- 整理収納アドバイザー2級
- 親子なかよし
- 「怒らないお片づけ」を実践中
片づけをめぐって、こんな問題があるかと思います。
- お子さんとバトルになってしまうこと
- イライラして怒りをぶつけてしまうこと
- 自己嫌悪してしまうこと
ここに書いてあることで、こういった悩みが半減します。ぜひ、ここに書いてあることを試してみてくださいね。
クリスマス(イベント)前におもちゃを整理するメリット
まず、イベント(今回の場合は、クリスマス)の前におもちゃを整理するメリットについてご紹介します。
イベントをうまく利用することで、子どもも気持ちよくお片づけに取り組んでくれるようになります。
サンタさん効果で子どもの意欲が引き出せる
クリスマスのときは、サンタさんをうまく活用すると、お片づけがはかどります。
「サンタさんが来たとき、もしおもちゃ箱がいっぱいだったら、サンタさんは“このおうちは、おもちゃがいっぱいだから、プレゼントできないなぁ”って帰っちゃうかもしれないね」
「サンタさんがおもちゃを置けるように、おもちゃ箱をきれいにお片づけしようか?」
こんなふうに、「おもちゃの片づけをする理由」をサンタさんに結びつければ、納得してくれることも多いです。
子どもがメリットを感じやすい
すでに書いたように、サンタさんなどをうまく活用すれば、子どもが片づけに対して、メリットを感じやすくなります。
メリットがないと、人はなかなか動きません。特に、子どもはそうですね。
大好きなおもちゃを、理由なしに手放すことは、とてもハードルが高い。
だからこそ、イベントを利用してみるのです。
クリスマスでないときは、こんな感じで話してみるのはいかがでしょうか?
「プレゼントのおもちゃを置くための場所がないと、大切なおもちゃを探すのが大変になっちゃうね」
「誕生日が来たら、今よりお姉さん(お兄さん)になるから、お片づけも今より少し、上手になっちゃうかもね!」
こんなふうに、子どもをその気にさせていくのがオススメです。
どんな声かけをすると、お子さんが動いてくれるかは、ご家庭によると思いますので、ぜひ研究をしてみてください。
注意点は、「お片づけをしたら、プレゼントを買ってあげる」といった「行動→ご褒美」にならないようにすることです。
これでもうまくいく可能性は高いと思いますが、あとになって、「お片づけするから、何か買って」というやりとりが増えてしまうかもしれません。
その後も、主体的に片づけをしてほしいなら、「何かしたご褒美にモノをプレゼントする」というのは、やめておいたほうがいいと思います。
下手をすると、「ご褒美をもらえないなら、片づけはしたくない」という状況に陥ってしまいます。
子どもが手放すデメリットを感じにくい
お片づけは、子どもにとっては「大好きな遊びを中断する上に、おもちゃを手放さなくてはいけないつらい作業」でもあります。
「まだ遊びたい」とか、「片づける必要を感じていない」といった理由で、デメリットが大きくなりがちです。
でも、イベント前のお片づけなら、そのデメリットを感じにくいんですね。
メリットは大きく、デメリットは小さい。すると、子どもも自分から動いてくれやすくなります。
年中から小学校低学年でもできるお片づけ法
ここからは、オススメのお片づけ法を解説しますね。
具体的に、こんなことに取り組んでみるのがオススメです。
子ども用お片づけ本を使う
お子さんに片づけの方法を教えるのが苦手なら、お片づけに関する本を活用してみるのがオススメです。
子ども用で、お子さんが好きになれる本を選ぶのがポイント。
うちの子は、「すみっこぐらし」が大好きで、すみっこぐらしのお片づけ本を使ってみました。
すみっこぐらしのお片づけ本は、整理収納アドバイザーのかたが書かれていて、大人にも役立ちます。
ぜひ目を通してみてください。
適当な本がなければ、これから説明する方法をお子さんと一緒に実践してみてください。
片づけを始める前に、おおまかなやり方をお子さんに説明しておきましょう。
正しい片づけの方法を学ぶために、ママやパパが整理収納アドバイザーの資格をとるのもオススメです。
おもちゃをすべて出す
まず、持っているおもちゃをすべて出します。
家中にあるおもちゃすべてです。
使っているおもちゃ・使っていないおもちゃにわける
次に、「使っているおもちゃ」と「使っていないおもちゃ」をわけます。
床にマスキングテープを2枚貼り、
- 「つかっているおもちゃ」
- 「つかっていないおもちゃ」
と書いておきます。
そして、どんどんおもちゃを仕分けしていきます。
お子さんが迷っているようだったら、
「使っていないおもちゃは、すぐバイバイするわけじゃないよ。とりあえず、わけてみて」
などと伝えて、直感的に選べるように誘導してあげましょう。
(お子さんが「使っていないおもちゃ」のほうにおもちゃを置いても、すぐに捨ててしまうのは、NG行為です)
「つかっているおもちゃ」が決まったら、それは床のはしのほうによけておきましょう。
あとで、収納場所を決めます。
使っていないもので手放すものを決めよう
仕分けが終わったら、「使っていないおもちゃ」をさらに仕分けします。
- 今はつかっていないけれど、残しておきたいおもちゃ
- もういらないおもちゃ
に、分けます。
これもマスキングテープで、「のこしておきたいおもちゃ」、「もういらないおもちゃ」にわけていきます。
今は使っていないけれど、残しておきたいおもちゃは「2軍」のおもちゃとします。
勝手に捨てずに、収納場所を工夫して残しておきましょう。
「もういらないおもちゃ」は手放します。
お子さんに手放し方も選ばせてあげると、より納得して手放すことができるでしょう。
使っているおもちゃは1軍へ!
はじめの段階で「いま使っているおもちゃ」に該当したおもちゃは、「1軍」のおもちゃです。
お子さんにとっては、いちばん関心があり、ハマっているおもちゃということになります。
ですので、いつでもとれる場所に収納します。
いつも遊ぶ場所で、お子さんが自分でとりやすく、元に戻しやすい場所に置きます。
いまは使っていないけれど手放せないおもちゃは2軍へ!
いまは使っていないけれど、手放したくないおもちゃは、「2軍」に該当します。
これは、押し入れなどでもOK。
お子さんが「遊びたい」と言ったときだけ出すようにして、普段は、ほかの場所にしまっておいて大丈夫です。
手放すのは、お子さんが納得してからです。
使っていなくても思い入れがあるモノって誰にでもありますよね。
「いまは使ってないから」と言って勝手に手放すと、お子さんが不信感を持ってしまうので、それはやめておきましょう。
手放してもいいおもちゃは譲る・リサイクル・捨てる
お子さんが「手放してもいい」と判断したおもちゃは、以下の方法で手放します。
- 譲る
- リサイクルに出す
- 捨てる
「捨てる」というと「もったいない」とか「イヤだ」と言ってくるお子さんもいるかと思います。
実際に、うちの子がそうでした。
その場合は、「お友達にあげるのはどう?」などと提案すると、すんなり受け入れてくれます。
お子さんに選択させてあげると、お子さんの決断力が育ち、かつ、納得してくれるので、オススメの方法です。
お子さんが選んだおもちゃが、すべてお友達に譲れる状態なわけではないでしょうし、もらってくれるお友達が見つかるとはかぎらないと思います。
でも、「自分が選んだ」という感覚がとても大切。
選べる状況にあるなら、選ばせてあげるのがいいと思います。
我が家では、「リサイクルに出して、ほかのお友達に遊んでもらおうか」と提案して、納得してくれました。
状態の悪いおもちゃは、子どもが寝ているあいだに、ゴミ袋に入れ、ごみ収集所に置きに行きました。
ちなみに、「あとで思い出せるようにお写真をとっておこうか」と言って写真をとると、カンタンにおもちゃを手放してくれることもあります。
子どもとのお片づけで大切にすべき考え方
ここからは、子どもとのお片づけで大切にすべき考え方について、お話していきます。
子ども自身に選択させよう!親が勝手に決めてしまうのはNG
子どもの持ち物のお片づけの主役は、「子ども」です。
親から見て「ゴミ」にしか見えないおもちゃも、子どもから見たら、大切な「作品」なのかもしれません。
勝手に捨てるのではなく、できるかぎりお子さんが選択できるよう、工夫してみましょう。
子ども自身が自分で片づけができるための練習と捉えよう
お片づけは、あくまで「子ども自身のため」のものです。
だからこそ、親が勝手に判断するのは避けたいもの。
最終的に、子どもが自分で片づけができるようにするための「練習」だと捉えておくのがオススメです。
すぐに完璧にお片づけできるようにしようと思うのやめよう
「すぐに完璧にお片づけできるようにしよう」という希望は手放しましょう。
相手は、まだ幼稚園児(小学生)。大人でさえ苦手な人が多いお片づけですから、はじめから完璧にできるわけがないのです。
一年前や半年前より、上手にお片づけができるようになればOK。
小さな一歩を認め、「前よりずっとお片づけが上手になったね」と、がんばった過程を肯定してあげてください。
親と子どもは別人格!子どもは親の思い通りにならないと心得よう
「子どもは親の思い通りにならないもの」と捉えてみましょう。
お片づけが子どものためなら、子どもの選択を肯定することです。
とは言え、共同生活の場ですから、生活に支障がない程度のおもちゃの量にはしていきたいもの。
話し合いを重ね、親子で納得できる状態まで持っていきましょう。
すぐに、キレイにすっきり片づくことを期待しないほうがいいでしょう。
子どもの集中力は長く続かない
子どもの集中力は長く続きません。
よっぽど好きなことをやるなら別として、普段やらないお片づけでは、あっという間に気が逸れてしまいます。
あまり長い時間をかけすぎないことも大事なポイントです。
子どもの集中力が切れても、イライラを見せないほうがいいと思います。
子どもの集中力が切れたら、次の日以降に回すか、ママ主導でやっていくのがオススメです。
「お片づけ=ママがイライラする」という状況を経験すると、お片づけ自体、イヤになってしまう場合も。
ママも子どもも、楽しくやれる程度にしておき、終わらなかったら、また別の日にやるつもりで取り組んでみてくださいね。
うちのむすめが片づけに集中できたのは、最初の5分程度だったよ……。
でも5分だけでも、お片づけははかどったでしょ!
たかが5分、されど5分。
「お片づけって楽しい!」を体感させよう!
お片づけをするときに、ママがイライラして叱るなどすると、子どもにとって「お片づけ=イヤなもの」という思い込みができあがってしまいます。
ストイックになりすぎずに、「今までよりもキレイになればOK」と捉えておくのがオススメです。
できるだけ楽しい雰囲気を作り、お子さんに「お片づけって楽しい」と思ってくれることで、次回のお片づけもスムーズになります。
- クリスマス
- 誕生日
- 誰かからプレゼントをもらう機会
などを利用し、少しずつ片づけのスキルを磨いていってくださいね。
まとめ
ぜひお片づけを通し、子どもの主体性や決断力を磨いていってください。
親としては、すっきりきれいに片づいた部屋が理想かもしれません。
でも、本当はお子さんが将来、生きていくのに困らない程度にお片づけができれば、問題ないのではないでしょうか?
わたし達も、
- ズボラ
- 几帳面
といった性格があり、片づけの得手不得手はあります。
お子さんの性格によっても、お片づけがすんなりできる子・そうでない子がいます。
お子さんの成長の段階に合わせて、求める質を調整し、ときにはサポートをし、一緒に成長していきましょう。
手間と忍耐が必要なやりとりです。
でも、筋縄ではいかないお子さんのお片づけを手伝うことで、親であるわたし達も大きく成長することができます。
ぜひ懲りずに、お子さんとのお片づけに取り組んでみてくださいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
子どもとのお片づけで、人生を変えよう!