こんにちは、キョロ(→プロフィールはこちら)です!
4歳のむすめを育てているわたしは、今までのべ15000冊ほどの絵本を子どもに読み聞かせてきました(2021/07/18時点)。
せっかく絵本を読むならと、絵本講師の資格も取得し、絵本や、育児、教育について学んできました。
わたし自身が、読み聞かせをするにあたり、悩んだことがあります。
それは、「絵本は買うべきか?それとも借りるだけでいいのか?」ということ。
それはそうかもしれないけど、せっかく時間を割いて読むなら、読み聞かせのメリットをちゃんと活かしたいし…。
絵本は、買うべきか?借りれば十分なのか?
今回は、この答えと理由を記事にしました。
読み聞かせの方法に悩んでいるのなら、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
絵本を繰り返し読むことの重要性
わたし自身の経験と、絵本講師の学びから言えるのは、絵本は購入したほうがいいです。
というのも、絵本は繰り返し読むことで、効果が最大限に活きてくるからです。
なぜ、繰り返し読むことが重要なのでしょうか?
今回の記事では、言葉の習得の面からお話をします。
文字の読めない子どもは、「耳から聞く言葉」で言葉を習得していきます。
周りの人、特に親の言葉を、耳で聞いてどんどん習得していきます。
子どもの言葉を聞いて、自分の口グセに気づくことってあるよね。
ママがしょっちゅう「ちょっとまってね」って言うから、わたしもしょっちゅう「ちょっとまってね」って言っちゃうよ。
繰り返し聞く言葉を子どもは習得していくのですから、親の語彙力や言葉の選び方が、子どもの言葉の習得に大きく影響してくるんです。
ですが、わたし達が使う言葉って、限定的ですよね。
自分の興味関心のある分野で、かつ、自分の言い回しでしか、言葉を伝えていくことができないんです。
そこで、子どもの言葉の習得の助けとなってくれるのが、絵本なんです。
よい絵本には、子どもにも習得しておいてほしい、よい言葉がたくさん散りばめられています。
そのよい言葉を、何度も聞くことが、大事なんです。
絵本がいつも手元にあれば、いつでも、同じ絵本を読んであげることができます。
ところが、図書館では、借りられる期間も冊数も限られているため、一度だけ読んだだけで、それきり読むことのない絵本も多くなります。
絵本を繰り返し読んで、言葉の習得を促すという点では、どうしても購入した絵本にはかなわないんです。
特に小さいお子さんには繰り返し読むことが大切
特になのですが、小さいお子さんであればあるほど、絵本は購入したほうがいいと思います。
購入したほうが繰り返し読めるからです。
というのも、積み重ねた経験や知識、語彙が少ない子どもは、絵本を理解するのに時間がかかるからです。
わたし達大人は、多くの経験があり、知識や語彙もたくさん習得しているため、共感したり、想像したりといったことも容易にできます。
ですが、小さい子どもは、どんなこともはじめての経験で、わからないことだらけなんですね。
ですから、絵本の内容を理解して、言葉を習得していくには、子どもの頭の中で、「これってこういうことだったのか!」という経験をさせてあげないといけません。
そのためにも、よい絵本を、長く手元に置いて、何度も読み聞かせることが大事なんです。
0歳のときにぼーっと見ていただけの絵本も、いま読んでもらうと意味がよくわかるの!
1日後には記憶の半分以上を忘れてしまう人の脳
絵本を購入して、繰り返し読むのがいい理由をさらに説明しますね。
「エビングハウスの忘却曲線」というデータがあります。
これは、人が学習したあと、時間が経過するとどれだけ忘れるのかを明らかにしたものです。
このような結果が出たそうです。
20分後には42%忘れる
1時間後には56%忘れる
9時間後には64%忘れる
1日後には67%忘れる
2日後には72%忘れる
6日後には75%忘れる
31日後には79%忘れる
このように、1日後には、学んだことの半分以上を忘れてしまい、1ヶ月も経てば、学んだことは、20%程度しか、記憶に残らないわけです。
ただしこれは、その人が持っている背景知識などにより、変動します。
そのテーマに対して、知識があれば、記憶に残りやすくなります。
積み重ねがあれば、知識もすっと入ってくるよね。
子どもは、経験や知識、語彙がずっと少ないので、はじめて出会う絵本を一度だけ読んでも、数日後には、すっかり忘れてしまっている可能性もあります。
半年前に1度だけ読んでもらった絵本。読んでもらったことさえ、覚えていないこともあるよ。
完璧に絵本をそらんじるむすめ
ここで、うちのむすめのお話をします。
むすめには、ほとんど毎日、数冊ずつ絵本を読み聞かせていました。
『さよならさんかく』という絵本は、むすめが0歳から4歳になる今まで、むすめが求めれば、何度も読みました。
ここ数ヶ月、その絵本を読んでいなかったのですが、むすめが唐突に絵本を持ってきて、「これよむ!」と言うんです。
そうして、絵本を開き、最初から最後まで、絵を見てスラスラと一言一句まちがえずに読み終えました。
むすめはまだ、スムーズに字が読めません。
ひらがなをなんとか一文字ずつ読めるようになった程度です。
ですが、過去に繰り返し読み聞かせをしたことで、数ヶ月読んでいなかった本を、スラスラ話せるほどに、言葉は定着していたんです。
読み聞かせの効果もあってか、わたしが日常で使ったことがない言葉を、よく話すことがあるんだよ。
絵本で知った言葉が、たくさん記憶に残っているよ。
子どもは耳から言葉を習得していくからこそ、絵本は繰り返し読んで欲しいんです。
そして、繰り返し読むために、絵本は購入して手元に置いておくのがいいと思います。
まとめ:子どもの心を育むためによい言葉のシャワーを
我が家の読み聞かせの第一の目的は、「親子の絆を深めること」です。
ですので、言葉の習得は、読み聞かせを続けた「おまけ」みたいなものだと考えています。
ですが、この「おまけ」が、お子さんの人生を支えるんです。
言葉を習得することで、言いたいことをうまく伝える力や、相手の話を理解する力が育ちます。
読み聞かせの時間を「教育の時間」にしてしまうことはおすすめしませんが、絵本を繰り返し読むことで、親子の絆を深めながら、言葉の習得を促すことができます。
すべての絵本を買う必要はありません。
今まで長く愛され、よいと言われてきた絵本。
子どもの興味関心に沿った絵本。
図鑑などをそろえておくと、よりいいでしょう。
お金がもったいないと思う気持ちもわかる!
未来への投資で、習い事のようなものって捉えてみるのといいよ。
読み聞かせの思い出は、親子の絆を深めてくれます。
そして、よい言葉のシャワーはお子さんの心を豊かにしてくれます。
ぜひ、お子さんのお気に入りの絵本を、手元に置いてあげてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
読み聞かせで、子どもの心を豊かにしよう!
絵本ってそこそこ高いし、図書館で借りればいいんじゃないの?