大切なのは、成績がよくなることよりも、学ぶ楽しさを知ること

こんにちは、キョロ(→プロフィールはこちら)です。

国語と算数の授業が嫌いなむすめは、この2つの教科の授業があるときは、別室で過ごしています。

授業を受けていないので、宿題もテストもお手上げ。

「勉強ができない」と劣等感を植え付けてしまうくらいなら……と、宿題・テストはなし、その部分の成績表は空欄にしてもらうことにしました。

そんな状態のうちの子ですが、夫はなんとか授業についていかせたい様子。

そりゃあ、わが子のことですから、夫も必死です(笑)。

夫と、むすめの勉強について話し合っていたところ、夫と口から、

「俺らって、若い頃、成績よかったやん?

テスト返ってきたとき、優越感に浸れたやん?

ちびキョロ(むすめ)も、“ほかの人よりできてる”って優越感に浸らせたら、勉強好きになると思うねんな」

という言葉が。

わたしは、それを聞いて、

「そもそも、ほかの人よりできている状態にするって、なかなか難しいのでは?」

と思ったんです。

学年が上がればなおさら。

それに、競争に勝つことがあれば、負けることもある。

「下手をすると劣等感を植え付けることになるのでは」とも思うんですよね。

わたしは、

「競争に勝って評価されるためにがんばる」よりも、「学ぶのが楽しくて、自然にやっていた結果、評価されてしまった」

という流れのほうがいいと思っているんです。

それに、「評価」はついてきても、ついてこなくてもOK。

若い頃から評価を気にしすぎると、どんどん自分らしさが失われてきます。

(実際に、わたしがそうでした)

学校の評価は、全員を同じモノサシで測り、良し悪しを判断しなくてはいけません。

そんな狭い評価のなかで、うちの子を縛り付けるのもなぁ……という気持ちがあります。

うちのむすめのよさは、学校で評価されること以外にも、たくさんあるはず。

「ありがとう」がちゃんと言えたり、

わたしが本屋さんで長々と立ち読みしていても待っていてくれたり(笑)、

レゴが大好きで何時間も夢中で遊んだり……。

たっくさん、いいところがあるんです。

早いうちから、学校や社会の評価に縛られる必要はない。

というか、そういう評価に縛られると、人生がめちゃくちゃつまらなくなります(笑)。

わたし自身、小中学生のときは、かなり成績がよかったのですが、いま思えば、

「だから何?」

なんです。

しかも、成績がよかったことで、他人を見下すクセがつきました。

学校の勝手な評価軸で、「できた・できなかった」と判断することで、差別的なモノの見方が生まれてしまう。

よくないですよね。

わたし自身、ずっと勘違いしていました。

「成績がいいわたしって、えらい」と。

本当は、そんなこともないんですけどね。

わたしは、スポーツ(特に、球技)は、使いものにならないし(戦力どころか、邪魔になるレベル……)、

会社員もきっとできなくて、収入はほとんど見込めません。

メンタルも弱いので、浮き沈みが激しいです。

学校の成績がよかったから、優秀?

そんなことは、まったくないのです。

むしろ、成績がよかったことでひどく苦しんで、気づいたら複雑性PTSDという病気を患い、仕事もできなくなりました。

学校の成績って、威力があるんですよね、よくも悪くも。

夫の「いい成績をとって、優越感に浸らせる」という発言。

これは、夫が成績が優秀で、かつ、そのままスムーズに社会人になり、評価もされているから、言えることなのではないかと思います。

大きなつまずきがなかったから、そう言える。

夫は、親や先生、社会の期待に応えることができるタイプ。

わたしは、できませんでした。

同じような成績をとってきて、大学も一緒だったにもかかわらず、こんなにも勉強に対する考え方が違うんです。

ビックリです。

学校成績がプラスに働いたタイプ、マイナスに働いたタイプ。

どっちが正解か。正解・不正解を議論するのは、ナンセンスだと思います。

ただ、ひとつ共通しているのが、夫もわたしも「学ぶのが好き」だったこと。

学ぶ動機はどうであれ、最終的に「学ぶって楽しい」と体感できることが重要なのではないかと思います。

「学ぶ楽しさを知ってほしい」

わたしがずっと読み聞かせをしてきた一番の理由が、これです。

それさえ忘れなければ、人はいつでも成長していける。

そんなことを思う、今日この頃です。

授業が嫌いなむすめですが、学ぶのは大好き。

その気持ちを持ち続けていられるような、コミュニケーションを続けていきたいなと思っています。

「学ぶって楽しい」と思える経験をいかに増やすかがポイントです。

本人が「学んでいる」と自覚していなくていいんです。

むしろ、「学び」とあえて言ってしまうと、つまらなくなるかもしれないですね。

本人は「ただ遊んでいる」と思っているあいだに、学んでしまっている。

そんな仕組みを作っていけたらいいなと思っています。

成績なんて、そんなに気にするもんじゃないです。

そういうわたしは、今、昔の成績表を手放すかどうか、迷っているところです(笑)。

自分の一側面でしかないのに、学校の成績表がまるで自分のすべてだと思い込んでいたわたし。

狭い価値観のなかで生きていました。

反省、反省。

もうそろそろ、そんな評価を手放して、ラク〜に、

「え、評価って何?勝手につけといて〜。わたし、気にせんけどな!」

なんて言える自分になりたいです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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