こんにちは、キョロ(→プロフィールはこちら)です。
4歳のむすめへの読み聞かせは、のべ15000冊以上、絵本講師の資格も持っています。
日々、読み聞かせのすばらしさを感じていますが、毎日、子どもに絵本を読むのって、なかなか大変なんです。
疲れていたり、やることが残っていたりすると、「今日は読むのはお休みにしたいな」と思うことも。
周りのママさんでも、「読み聞かせしたほうがいいのはわかるけど、できてない」という人がたくさんいます。
そもそも、「読み聞かせって好きじゃないけれど、やらなきゃいけないと思っている」というママさんも結構います。
今回は、「読み聞かせはしないといけない」と苦しくなってしまっているママさんに向けて記事を書きました。
こんな人におすすめの記事です。
これらに当てはまっていたら、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
読み聞かせはマストではない。親子の関係をよくする一つの手段
まず、苦しんでいるママさんに言いたいのが、読み聞かせは無理にしなくていいということです。
読み聞かせは、親子の関係をよりよくしたり、子ども達をより幸せにする一つの手段です。
わたし自身、むすめに絵本の読み聞かせを続けてきて、たしかに読み聞かせにはメリットがたくさんあります。
たとえばこのようなメリットがあります。
・親子の絆が深まる
・語彙が増える
・表現力が身につく
・話を聴く力がつく
これらの複数のメリットがあり、絵本講師としては、できるなら読み聞かせをおすすめします。
ですが、これらのメリットは、読み聞かせ以外でも得ることができます。
「読み聞かせをしなきゃ」とママさんを苦しめるようになってしまうのなら、無理して読む必要はないです。
「読み聞かせをしていれば育児はうまくいく」ということでもないし、「読み聞かせをしているお母さんはすごい」ということでもありません。
読み聞かせが得意なママもいれば、子どもと思いっきり遊ぶのが得意なママ、子どもが喜ぶご飯を作るのが得意なママもいます。
ママさんそれぞれ、得意・不得意があります。
「どうやっても読み聞かせは好きになれない」
そう思うのなら、読み聞かせ以外の手段で、子どもと向き合っていけばいいんです。
わたしは、読み聞かせは苦じゃないけれど、子どもの習い事の送り迎えとか、ママ友とお茶するのがあまり得意じゃないよ。だから、むすめとおうちで過ごすことが多いよ。
でも、それがママだから!
ぼくも妻も、1人の時間が大好きだから、子育ては1人が限度。2人も3人も育てていたら、読み聞かせをする気もなくなっているかも。みんなそれぞれ、力を入れているところが違うんだよ。
読み聞かせ以上に、家庭で交わされている言葉が子どもの人生に影響する
書店に行けば、たくさんの絵本が売られています。
それに、子育て中は、いたるところで読み聞かせのよさについて語られます。
ですが、どんなによい絵本を読み聞かせようが、家庭で交わされている言葉以上に、子どもの人生に影響するものはありません。
子どもは、言葉を、主に耳から聞いて覚えていきます。
文字の読めない子どもであれば、聞いた言葉からしか、言葉を習得できません。
ですから、周囲の人がどれだけよい言葉を発しているかということが重要になってきます。
子どもが多くの時間を過ごすのは、家庭です。
絵本にどんなによい言葉が使われていても、親が言葉を大切にしていなければ、子どもは親の言葉に影響されていきます。
親が汚い言葉を使っていたら、子どももそれを覚えて使うようになるよ。
親の好きなことや考え方も、子どもに受け継がれていくことが多いですよね。
親が好きなアーティストを、子どもも好きになったり、お笑い番組が好きな家庭の子どもは、おもしろいことが大好きだったりもします。
このように、子どもは親の言動に大きく影響を受けていくので、読み聞かせ以上に、「どんな親であるか」のほうが重要です。
読み聞かせの体験が与える影響は、そのうちの一部。
だから、親自身の心が健全であることや、よい言葉が家庭内に飛び交っていることが大事です。
習い事や読み聞かせを免罪符に使わない
子どもが健全に生きていくには、親の心身のサポートが必須です。
「読み聞かせさえしていれば自分の育児は十分」というわけにはいきません。
その他の習い事に関しても、同じことが言えます。
「栄養たっぷりのご飯さえ出していればいい」
「この先生に任せておけばいい」
「この習い事をさせておけば、子どもの人生はうまくいく」
「好きなことをやらせてあげているし、子どもはきっと幸せなはず」
こんなふうに、「これだけやっておけばいい」と、親が思考停止状態になってしまうのは危険です。
子ども親も、子ども達を取り巻く環境も、変化しています。
親はそれを観察して、今いま子どもが本当に求めているサポートをしていく必要があります。
書店で「育児は◯◯さえしていればいい!」というような本を見かけるけれど、そういうわかりやすい何かに依存してしまうのは危険だよ。
「絵本を読む時間はちゃんととっているから、子どもと向き合うのはそれで十分」
そんなふうに決めつけてしまうと、大切なことを見失ってしまう可能性があります。
子どもに向き合うきっかけとして、読み聞かせを使うのはいいと思います。
ただし、「子どもと向き合うのは、絵本の時間だけでいい」という発想にならないように、注意が必要です。
わたしも、そこは気をつけないと…。
とは言っても、多くのママさんは、「子どものため」「家族のため」とがんばりすぎている傾向があると感じます。
そういう場合に優先したほうがいいのは、自分の心身を休ませること。
「子どもに当たってしまうから、もっといい親にならないといけない」と自分を責める必要はありません。
疲れているときのママは、よく怒るんだよね…。いつもは怒られないようなことでも、怒られたりするし。
子どもの気持ちも大事だけど、ママも気持ちも大事にしよう!
読み聞かせ以外にも子どもと向き合う手段はある
読み聞かせのメリットはたくさんありますが、先にも述べたように、「親がどうあるか?」のほうがよっぽど、子どもの人生に影響を与えます。
「読み聞かせ<親のあり方」だよ。
ですから、「親としてどうあるか?」を大切にしてほしいと思います。
たとえば、こういった行動を取り入れて、子どもと向き合う時間を作ってみるのがおすすめです。
・子どもの話をしっかり聴く
・いつも忙しそうにしない
・一緒に遊ぶ
・子どもの甘えを受け入れる
・自分の気持ちをちゃんと伝える
・子どもに感謝の気持ちを伝える
読み聞かせをしなくても、子どもと真剣に向き合う時間を取り入れれば、親子の絆は深まります。
また、子どもの話をしっかり聴く時間をとることで、子どものアウトプットする力も伸びていきます。
アウトプットする機会が多ければ、それに伴ってインプットする力も伸びていきます。
ですので、親子の絆を深めたり、子どもの言葉の習得を促す方法は他にもあるんです。
それから、子どもを読書好きにしたいのなら、親自身が本を読んでいることのほうが大事です。
大人が楽しそうにやっていることが、子どもにとっては、とても興味のそそられることなんですね。
ママとパパがいつもおいしそうに飲んでいるコーヒー。「何歳になったら飲める?」っていつもママに聞いちゃう。
子どもはしっかり親の影響を受けています。
まずは、自分自身が読書を楽しんでみましょう。
読み聞かせを無理して取り入れてイライラしてしまうくらいなら、無理して取り入れなくてもいいと思います。
わたし自身は、読み聞かせをしてもらった経験は、ほとんどないよ。だけど、いま幸せに生きているし、読書習慣はしっかり身についているよ。
絵本の時間ももちろん好きだけど、「ママ」って読んだら、笑顔で「なぁに?」って聞いてくれて楽しくお話できるほうが幸せだよ。
絵本は、子どもに幸せに生きていってもらうための一つの手段です。
周りの「こうすべき」に縛られず、自分らしい子どもとの向き合い方を身につけてみてください。
まとめ|「こうあるべき」に縛られず、自分らしい親子関係を作ろう
「絵本を読んでいればいいママ、絵本を読んでいないのはダメなママ」
こういう発想にならないように気をつけましょう。
たしかに、読み聞かせにはメリットがあります。
ですが、そんなことよりも、子どもと真剣に向き合うことのほうがっよっぽど大事です。
「絵本を読んでいるからうちの子は大丈夫」と思考停止してしまうことのほうが危険。
読み聞かせをしていない自分に後ろめたさを感じたり、罪悪感を感じたりする必要はありません。
ただでさえ子どもを育てるのは大仕事です。
あきらかに自分の性に合わないことをやる必要はないと思います。
読み聞かせや習い事などに、依存しすぎないようにしましょう。
「これも、あれもできていない」と、自分にたりないものを見るのをやめて、自分が毎日、子どものためにしていることに誇りを思ってください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
自分らしい子どもとの向き合い方を見つけて、いい親子関係を築いていってね!
・読み聞かせをしなくちゃと思っている
・読み聞かせをしていない自分に後ろめたさを感じる
・本当は読み聞かせをしたくない
・読み聞かせがストレス