こんにちは、キョロ(→プロフィールはこちら)です。
最近、子育てをしていて「母親が一番損している気がする」と思った出来事がありました。
子どもの健康を考えて、子ども用メニューを一生懸命、作ったり、身の回りのお世話をして幼稚園の送り迎えをして。
疲れていても絵本を読み、自分が体調不良でも子育てには休みがない。子ども目線で、言葉を選び、自分を律して子どもの指導をする。
にもかかわらず、なつくのはパパやおじいちゃんやおばあちゃんだったりします。
そりゃあ、無条件に甘やかしてくれる人がいれば、そちらになつきますよね。
母は、親としてどうしても子どもに言わなければならないこともありますし、いつでも何でもOKとはいきません。
心を鬼にしてやりたくもない役割を請け負っているときもあるわけです。
こんなに愛情を持って接しているのに、自分のところには、お腹がすいたときだけやってきて「ご飯つくって!」と言い放つむすめ。
心底、「育児なんてやってられない」と思いました。
子どもは親の期待通りに動くものではないとわかっていても、こちらも人間なので、腹が立ったり、落ち込んだりもします。
今回は、同じように、「母って損してる…」と子育てにうんざりしているママさんに向けて、記事を書きました。
「子どもに愛情を持っていつもがんばっているのに報われない」と思っていたら、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
子どもが親に本当に感謝するのは大人になってから
さて、まず自分の人生をふり返ってみてほしいのですが、自分が本当に親に感謝の気持ちを持つようになったのは、いつからでしょうか?
わたしは、むすめが生まれてからです。感謝どころか、それまで、自分の親を「まともな子育てもできないどうしようもない親」だと思っていました。
いわゆる「毒親」だった親を恨んでさえいました。
自分が親になった今でも、両親に対しては「もう少しまともな育児できたんじゃないの!?ちょっと努力が足りなかったのでは…?」と思うことは、たしかにあります。
でも、「親も自分のできることを精一杯やってきただけなんだ」と受け入れることができつつあります。
そう思えるようになったのは、むすめが生まれ、自分の体調が悪いときも子どものご飯を作り、毎日、せっせと幼稚園の送り迎えをするようになってから。
苦手なことも子どものためと思って努力をするようになってからです。
このように、子どもが母親の偉大さに気づくのは、ずっとあとのことなのです。
親が何でもかんでもやってくれている期間には、親に対する心からの感謝なんてわいてこないものです。
なくなってわかるのが、親のありがたみなんですね。
子どもが素直な気持ちを表現するのは母親との信頼関係がしっかりできているから
子どもが自由に好きなことができるのは、ある意味、子育てがうまくいっている証拠と言えるかもしれません。
子どもが素直な気持ちを表現して、本音をぶつけてくるのは、母親に信頼を置いているからです。
「何をしてもママは自分を受け止めてくれる」
この安心感があるからこそ、親の機嫌を伺うことなく、自由に自分をさらけ出してくるわけです。
「母親の思い通りにならないのは、子どもにちゃんと愛情が届いているから」と捉えてみるのはどうでしょうか。
子どもを変えるのではなく自分を変える
ですが、やはり母親も人間なので、「こんなに子どものためにいろいろなことをしているのに、この態度はないだろう」と腹を立てることもあります。
「こんなにがんばっているのに、感謝されるわけでもなければ、むしろ邪険に扱われることさえある」
そう思うと、子育てを投げ出したくもなります。実際に子どもに怒りをぶつけることもあるでしょう。
でも、心の中では「こんなふうに自由に生きる子どもを怒りたいわけではない」と思っているのではないでしょうか?
「子どもは自分の思い通りにならないのはわかっている。でも怒りが止まらない」
こんなふうに自分の扱いに困っていませんか?わたしもその一人です。
そんなときの対処法は、「子どもを変えること」ではありません。
自分のあり方を変えるしかないのです。
具体的には、「子どもは自分に絶大な信頼を置いているからこそ、自由にふる待っているんだ。自分はそんな子どもを受け入れよう」と覚悟することです。
「損している」と思い始めたら、積極的に自分を心を満たそう
覚悟を決めたからと言って、自分のすさんだ心が癒されるわけではありません。
自分の心がすさんできたら、自分の心が満たされるようなことに取り組みましょう。
ずっとやりたいと思っていたことや、やっているとワクワクすることはありますか?ぜひそれらをやってみましょう。
子どもを幼稚園に預けて、コーヒーを飲みながら映画を観るのはどうでしょう?
久しぶりに美容院に行っておしゃれをしませんか?
気の合う友達とお茶しませんか?
罪悪感を持たずに、自分を甘やかしましょう。
それから、最小の労力で大きな成果が出せるような家事の工夫をしてみましょう。
自分じゃなくてもできることはありませんか?
本当はやらなくてもいいことはありませんか?
今のうちに子どもに任せられることはないでしょうか?
自分ばかりががんばらなくていいのです。「自分にしかできない」というのは思い込みかもしれません。
自分の心がトゲトゲしてきたら、自分の本当の気持ちに向き合い、自分のやりたいことをできるだけ叶えてあげましょう。
他者の課題と自分の課題を切り離そう
一生懸命でやさしいママさんほど、自分以外の誰かの問題を、自分のことのように捉えてしまいます。
でも、そんなにいろいろなことを抱えなくていいのです。
「他人の問題は知らんがな」
ときには、知らないフリをしてしまってもいいのです。自分がやらなくても誰かがやってくれます。
自分にしかできない役割に特化していきましょう。それが、「子どもを無条件に愛し続けること」なのかもしれませんね。
まとめ|母親の存在は偉大!気づくのは子どもが大人になってから
親の偉大さに気づくのは、子どもが自立してからです。親があれこれしてくれなくなってはじめて、感謝の気持ちが芽生えます。
ですから、母親は子どもへの手出しや口出しを、いつか手放していかなくてはいけません。
何でも親にやってもらえている間は、本気の感謝なんて思い浮かびません。
そして、自分が選ばないような道を選んでいく子どもを受け入れる覚悟も必要です。
子どもを無条件に愛し続けるには、大変な労力を使います。
ですので、母は子どもに見返りを求める代わりに、自分の心が満たされるようなことを積極的にやって、心を整えていきましょう。
子育ては、楽ではないですね。親も子どもに育ててもらっているのです。
わたしもまだまだ未熟で、もしかしたら子どもにとって「いいママ」ではないのかもしれません。
たくさん情けないところを見せているし、きっと子どもに悪影響を及ぼすようなこともたくさんしています。
でも、できることをしていくしかないのです。それしかありません。
ぜひ母親であることに誇りを持ってください。今までお子さんにしてきたことに自信を持ってくださいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
ママの仕事、本当にお疲れさま!
子どもの行動にアレコレ口を出してギクシャクしてしまうときの考え方