こんにちは、キョロ(→プロフィールはこちら)です。
今日は4歳のむすめが朝になって、「幼稚園を休みたい」と言い出しました。
そこで、夫と相談した上で、今日は幼稚園を欠席させることに。
コロナが流行っているこの時期(2021年11月)に、「風邪症状で…」と伝えると、話がややこしくなりそう。
「むすめが幼稚園を休みたいと言って…」と正直に話せば、これまた話がややこしくなりそう。
ということで、とりあえず「急用ができて家族で出かけるため」と幼稚園の先生に連絡し、おうちで過ごすことにしました。
幼稚園って休まないほうがいいの?
むすめが幼稚園を休むと言い出したとき、とっさにわたしが思ったのは、「じゃあ休めばいいのでは?」ということ。
幼稚園って義務教育じゃないですし、うちの母なんかは、幼稚園に通ったのは年長の1年間だと言っていました。
人によっては、「幼稚園を一日でも休ませると逃げグセがつく」と言う人もいます。
ですが、「幼稚園や学校は絶対に、我慢しててでも通うもの」と思っていると、社会に出ても、「どんなに具合が悪くても根性でがんばる」というような人になってしまうのではないかという懸念もあるなと思いました。
そもそも今の教育は、戦時中、国のために動いてくれる人材を育成するために作られた体制のままだとも聞きます。
だから、「右ならえ」の教育になりがちだそう。
思い通りに動いてくれる子が「いい子」。そうなれない子が「ダメな子」。
そういう判断基準で子どもを評価をしたくないので、わたしと夫の判断基準で、今日は幼稚園を休ませました。
わたし自身、小さい頃から大学生頃まで、「幼稚園や学校は毎日、通うべきもの」だと思っていたのですが、毎日、幼稚園や学校に通うってしんどいことも多かったです。
休めるなら休みたかったですし、通わなくてもいいのなら、通いませんでした。
わたしは学校で友達を作ることにあまり興味がなく、今も、学生時代からつるんでいる友達はほとんどいないので、もっぱら「学校=知識を身につける場所」だったのです。
知識を身につけるだけなら、本を読んでいれば十分でしたし、わたしにとって学校ってさほど重要ではなかったんですよね。
幼稚園の目的が、「健全な子どもを育てること」や「生きる力を身につけること」だとして、もしその目的が、幼稚園に行かなくても叶うのなら、それはそれでいいのだと、わたしは思います。
幼稚園に通うという決まりがあることで守られるもの
そうは言っても、誰でも、好き放題に幼稚園を休ませていいというわけではなく、やはり幼稚園や学校の力を借りることで、助けれられることもたくさんあります。
我が家は一人っ子なので、大勢の子と接する機会や、友達とぶつかる機会もありません。
なので、そんなときに幼稚園という存在があることで助けられています。
それに、もし幼稚園や保育園がなかったら、育児の精神的、肉体的な負担が大きくなり、健全な育児ができないかもしれません。
セーフティーネットは本当に大事だと思います。
自分はしっかりしていると思っていても、自分の考え方がゆがんでいたり、そうするつもりはなくても、子どもに悪影響が出るような言動をとっている可能性もあります。
そういうときに幼稚園のサポートがあるのも助かります。
家庭環境が悪い場合にも、幼稚園があることで、子どもの居場所ができるのなら、やはり「基本的には幼稚園に行く」というルールは大事だと思います。
育児の無法地帯を避けるためにも、ある程度のルールは必要だと感じています。それが、子どもを守ることにもつながるはずです。
子どもは親を選べないので、「子どもが子どもを産んだ」状態の家庭環境では、子どもの安全基地が必要です。
育児はある程度、分散されていて、複数人がその子を気にかけているほうがいいのだと思います。
ルールに縛られすぎず柔軟に|どんな子に育てたいのか考えてみる
幼稚園に行くことで得られるメリット、また、守られるもの。
そういったことを踏まえつつ、今回はむすめの意思を尊重しました。
わたしが専業主婦でいるのは、こういった場合に、臨機応変に対応できるからという理由もあります。
それに、わたし自身、送り迎えをしてママ友と表面的な会話をしないといけないことが負担でもあったので、たまにこういう日があると、とても気が楽になるのです。
思う存分、引きこもれました。
幼稚園から大学までしっかり通ったのに、集団行動が苦手なわたし(笑)。幼稚園や学校に、期待しすぎないことも大事ですね。
「幼稚園に休みたい」という頻度が上がってしまったら、どうするか。そのへんはむすめの様子を見つつ、判断していこうと思います。
社会のルールは大きく変わり、一流大学を出たから将来、安泰というわけでもなく、コロナウィルスの蔓延で、学生さんも毎日の通学もまともにできていない時期もありました。
「人生の正解って何なんだろうなぁ?」と疑問に思うのです。
幼稚園を一日休んだからといって、不幸な人生を送るようなことにはならないと思います。たかが一日です。
大切なのは、そのときの親子のやりとりだと思います。
好き放題に休ませるのではなく、子どもの話をしっかり聞くこと。
そして、休むと起こってくるデメリットも、子どもが理解できるのであれば、伝えたほうがいいでしょう。
親の都合としては、幼稚園に行ってもらったほうが、自分の時間はできますし、ありがたいのですが、むすめがハッキリと「今日は幼稚園をお休みする」という意思表示をしてくれたことを、うれしく感じます。
「どんな子に育てたいのか」
「そのためには、どんな育児をしていったらいいのか」
改めて考えていく必要があると思いました。
むすめには、「自分っていいな」と思えて、自分の気持ちを大切にできる子に育ってもらえるといいなと思っています。
自分を大切にしながら、いろいろなチャレンジをして、その結果を味わって、また前に進んでいってほしいです。
ただし、「こうでなければならない」と子どもを縛るような理想は持っていません。
(できれば、危険にさらされるような職業には就いてほしくないとは思いますが)
ちゃんと愛情が伝わっていれば、いずれ子どもは自分の力で前に進んでいけるようになると信じています。
そんなわけで、今日はむすめと、めいろや工作、体に関する絵本や図鑑を読んだりして遊びました。
4歳ともなると、「今ママはやることがあるから、粘土して待っててくれるかな?」というと快諾してくれて、少し育児が楽になりました。
だからこちらも「休んでいいよ」と言える心の余裕ができました。
自分の決断を正解にできる工夫をしよう!
長い人生ですから、一日幼稚園を休むくらい、何の問題もないです。
大人だって、仕事を休んでゆっくりしたい日はありますし、一日休んだからといって会社をやめる話にまでなることは、あまりないと思います。
わたしとしては、「幼稚園や学校、会社は何がなんでも通うべき」という固定観念も、手放してしまってもいいと思うんですよね。
我が子には、「皆勤賞」をもらうことよりも、「疲れたら休む勇気」のある子に育ってほしいと思います。
そして、今日の「幼稚園を休ませる」という決断を、「ベストな選択だった」と思えるような努力を積み重ねていこうと思います。
親も子も、もっと楽に生きていきたいですね。
最後にこの記事で話題に上がったものを紹介します。
がんばりすぎてつらくなったら、いつもこの本を読んでいます。
「4歳のむすめには難しいのでは?」と思ったのですが、興味津々で毎日一度は手にとる、めいろの本。
ぴょこたんシリーズは複数冊あるようです。
今のところ、図書館で借りているのですが、毎日見ているので、Amazonで注文。クリスマスプレゼントの一つになる予定です。
絵本や図鑑、その他の書籍は図書館をうまく利用するのがおすすめですが、お子さんが気に入ったものは、できるだけ手元に置いてあげたほうがいいと、個人的には思います。
「ぐに ぐに ぐな ぐな」など、聞いて心地いい言葉が散りばめられたこの絵本。
絵本の整理をしているときに目についたので、わたしが読み始めると、むすめはちゃっかり、わたしのひざの上に。
もうすぐ5歳になるむすめにとっては、おそらく簡単に理解できる本なのですが、わたしが声色を変えて読むと、大笑い。
長いお話を聞くのが苦手なお子さんにもおすすめです。1歳半頃から読み始めて、5歳間近な今でも、飽きもせず、楽しんでいます。
最近のむすめは、からだ関係の図鑑にも興味津々です。
「食道→胃→小腸→大腸→肛門」と食べ物が運ばれていく仕組みが楽しいようで、「しょうちょう!だいちょう!うんちぽとん!」と会話が読み聞かせの時間に繰り広げられています(笑)。
よく手にとっている絵本や図鑑を紹介するよ。
『おなら』(長新太/福音館書店)は、身近な題材で、おもしろおかしく書いてあるので、おすすめです。
大人はつい、こういった汚い話を避けてしまいがちですが、子どもにはけっこううけます。
それに、自分のからだに興味を持つ機会にもなりますので、ぜひ嫌悪感を抱くことなく、お子さんと体のことを学んでみてください。
最近は トイレに行くたびに「こんなうんちが出たよ!」と報告してくるむすめ。ありがたいけど…食事中はちょっと…(笑)
体のしくみや、病気にならないための工夫。どんな食べ物が体にいいのかなどを、図や絵をたくさん使って説明した図鑑。
食べ物の写真を見ると、ワクワクするようで、よく手に取っています。
骨や筋肉についても、少し理解できたようで、「このかたいのが骨?」「筋肉ムキムキ」と自分の筋肉を触って楽しんでいます。
大人も楽しめてしまうのが、この図鑑。すばらしい情報量です。
むしろ、親であるわたしと夫のほうが楽しんでしまっているかもしれません(笑)。
子どもにすべてを理解するのは難しいと思いますが、断片でも知識があると、食いついてくれるものです。
書いてある文章は幼児には難しいものの、キャラクターがかわいく、食べ物に親近感を持つきっかけにもなるのが、この本です。
栄養学の基礎知識ついて大まかに理解することができます。
子どもに「これ何?」と聞かれると、かみ砕いて説明しないといけないため、自分の知識が深まりました。
いろいろな図鑑や絵本で体の仕組みを見ているので、「こっちの絵本にも書いてある」「あっちの図鑑にも書いてある」と発見するのも楽しいようです。
がんばって図鑑に書いてある漢字のふりがなも読むようになりました。
本当はふりがなを読んでいるだけなのですが、「漢字読めたよ!」と言うので、「どんどん読めるようになるね。がんばってお勉強を続けているからだね」とフィードバッグをしています。
そのときのむすめのキラキラ具合を見ると、よっぽどうれしいのでしょうね。
子どもにとって、図鑑や絵本から得る知識は断片でしかないかもしれません。
でもいずれ、その点と点がつながり、立体的にものを考える力がついてくるそうです。
「ちょっと知っている」というだけでも、将来の「好き・得意」につながる可能性があります。
アンテナを張って、親がくだらないと思うようなことでも、子どもが興味を持っているものを伸ばしてあげてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
親が広い視野を持つことって大事!
お気に入り絵本の『わにわにのお風呂』(福音館書店)。