「それなりに上手なこと」って、意外と「本当に上手」にはならない。
そんなことに気づいた。
学生時代の私は、勉強が好きで、好きで、ずっと机にかじりついていた。
「寝ている時間以外、勉強」という時期もあった。
だけど、成績は、「それなりによい」ところで収まった。
中学生までは、学年トップでいることができたが、高校のときは、やってもやっても、学年トップにはなれなかった。
「こんなに勉強をしているのに、なぜ?」
と、悔しい気持ちを抱えていた。
でも、最近、気づいた。
「それなりに上手」なことを、「本当に上手」にするには、コツがいることを。
勉強に関して、私は、我流でもそれなりの成績をとることができた。
勉強はそれなりに上手にできたので、正しい方法や効率的な方法を一切、学ぼうとしなかった。
それがよくなかったのだ。
勉強があまり得意でない友人は、受験校の過去問を解いて傾向をつかんだり、わかりやすい参考書を選んで学んでいたり、塾で問題を解くコツを教わったりしていた。
私と言えば、教科書をただ読むだけだったり、英語の辞書を全部、丸暗記しようとしたりして、テストや受験に出ないようなポイントまで学習しようとしていた。
結果、「勉強に時間をかけているわりには、結果が思わしくない」という状況が続いてしまった。
「正しくて効率的な方法」を学ばなくても、それなりに結果が出てしまう状況というのは、ちょっと危険なのかもしれない。
もしちゃんと結果を出したいなら、よりよい方法を学んでいく必要がある。
「私は、もうわかっている」という傲慢さを捨てて、「まだまだ学ぶことがある」と謙虚にならなくてはならない。
人は、傲慢になった瞬間に、成長が止まる。
「自分はもう十分できている」と思ったとしても、「本当にそうだろうか?」と自分の実力を疑ってみたほうがいい。
「それなりに上手」から「本当の上手」へ。
自分が「思ったよりできていないこと」を受け止められたとき、成長への道が開けてくるのかもしれない。








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