こんにちは、キョロです!
猛威を振るうコロナ。突然、襲ってくる災害。
予測不能の事態に、家計の管理がうまくいかなくなった家庭もあると思います。
「こんなはずじゃなかったのに」
将来の楽しみのために蓄えておいた資産を、切り崩して生活しなくなってしまった人もいるかもしれません。
家計を立て直そうにもどうしたらいいのか分からない。
そんな「家計管理をどうしたらいいのか?」という疑問に対し、答えをくれる本を見つけました。
それが林總さんによる「不安な時代の家計管理」。
苦しい状況になったときに、自暴自棄にならずに、「どうしたらいいのか」を考える大切さを教えてくれる本です。
お金とどう向き合い、苦しい生活を立て直すか、具体的な方法が書いてあり、とても参考になりました。

もくじ
「純資産」「過去の収支」「今後の予算」を書き出すことが家計の不安をなくす
「不安な時代の家計管理」は、実践式の本です。
ただ読むだけではなく、ノートに家計の状態を「手書き」で書き記していきます。
やることは、ノートを用意し、以下のことを書き出します。
過去三ヶ月の収支
過去一年間の特別費
今後三ヶ月の予算
自分の家にはお金に換えられるものがどれだけあるか。
過去三ヶ月、どんなものにお金を使い、どれくらいお金が入ってきたか。
毎月かかるわけではないけれど、年単位でかかってくる特別な出費は一年間でどれくらいかかったか。
これから三ヶ月、どれくらいの予算で生活していくか。
これらを「手書き」で書き出していきます。
プラスの財産とマイナスの財産を書き出し、純資産を見極める
ではまず一つ目の、純資産を見極める方法からです。
財産には、プラスの財産とマイナスの財産の二種類があるそうです。
・プラスの財産とは?
現金、預金、財形貯蓄、有価証券、不動産、その他の金融資産
・マイナスの財産とは?
車や住宅などのローン残高、その他の借金
プラスの財産は現金や預金だけでなく、有価証券や不動産や金や車など、お金に換えられるものでプラスのものも含みます。
マイナスの財産は、車や住宅などのローンや、クレジット会社に返しきれていない残債なども含みます。
プラスの財産の金額と、マイナスの財産の金額を差し引きすることで、純資産が割り出せます。
純資産がわかることで、いざというときに、切り崩してもいい資産に優先順位がつけられます。
また、自分が所有している資産を具体的な数字にできるので、本当に生活が苦しい状態なのかの判断材料にもなります。

過去三ヶ月の収支と過去一年間の特別費でお金の流れを確認する
次に、過去三ヶ月の収支を書き出します。
もし、記録を残していない人は、これから三ヶ月の収支を記録に残します。
出費には、毎月決まっているものと、年に何度か発生するものがあります。
・年に何度か発生するもの(特別費)
過去三ヶ月の収支のほかに、過去一年間の特別費の記録も書き出しましょう。
過去三ヶ月の収支がわかったら、その平均も出します。
この先三ヶ月の収支予算をつくり、徹底的に守る
過去三ヶ月の収支と一年間の特別費を振り返ったことで、大体のお金の流れがわかったと思います。
今度は、この先三ヶ月の収支予算をつくり、徹底的に守りましょう。
林總さんによると、支出には「管理不能支出」と「管理可能支出」の二種類あるそうです。
・管理可能支出
管理不能支出は、ガス代や電気代、スマホ代、住居費、サブスク代といった、基本的には変更ができにくい支出を指します。
管理可能支出は、食費や日用品費など自分の行動次第で変えられるものを指します。
この本によると、緊急事は「管理不能支出」を減らすのがおすすめだそうです。

「支出は家庭の価値観」であるため、優先順位の低いところはバッサリ切ることもおすすめされていました。
家計を回すためにやるべきなのは「予算以上に使わないこと」だけ
今後三ヶ月の予算を立てたら、それ以上のお金を使わないように生活するだけです。
「今日いくら使ったか」「あといくら残っているか」の確認は毎日すべきだそうです。
予算内で過ごすためには、在庫の消化が大事で、「食品などを三日以内に必要なもの以外、買わない」という方法も紹介されていました。
この本で著者が言いたい何より大事なこと|現実を見て自分の頭で考え、誠実であること
この本で著者の林總さんが何より言いたいことは三つだそうです。
・現実に即して、「自分の頭で」考えること
・決して嘘をつかず、誠実な姿勢を貫くこと
これらが大事なんだそうです。
不安になるのは、先が見えないから。
知性を使っていまの現実を直視し、先のことを考える大切さを一貫して主張されていました。
三ヶ月単位で、状況は変わっていくとのことです。
目先の三ヶ月を乗り切ったら、また次の三ヶ月。
そんなふうに、乗り切っていくことが大事だそうです。
家計簿を見てハッとする|肥大化した家計に焦りを覚えた2021年のお正月
ここからはわたしの経験談です。
夫と一緒に住み始めてから毎日、家計簿をつけています。
もう7年近くです。
なんとか貯金はできていたので安心していていましたが、お正月休みに夫と家計簿を見返していたら、毎月の支出が収入を上回っていることに気づきました。

気づけば年々上がっていく食費。
「これがあれば生活の満足度が上がるよね」と言って購入した家電。
突然、思い立って行くことになった旅行。
家計簿をつけているから我が家はうまくいっているって思っていましたが、記録をつけていることに満足してしまっていました。

支出を抑えるよりも、収入を増やすことばかり考えていましたが、効果が出やすく簡単なのは支出を抑えることなんですね。
気持ちを切り替えて、この本のとおりのことをやってみることにしました。
純資産を割り出し、過去三ヶ月間の収支を書き出し、予算を立てました。
書いてそのままにすると忘れてしまうので、予算表を印刷して持ち歩くことにしました
今までの支出の振り返りもしました。
食費がなんで高くなってしまったのか、夫と話し合ったところ、意外なところに落とし穴がありました。



これらを踏まえて、ご飯を活用した食事メニュー、午前中に用事を済ませておうちでご飯を食べるなどの工夫をすることにしました。
この本を実践し始めてまもないので、大きな変化はまだ見えていませんが、明らかに不要な出費が減りました。
手書きで書くことで、数字がしっかりと頭に残り、お金の使い方に対する意識が変わったのはたしかです。

手を動かし頭を使い、不安とうまく付き合う|コロナ禍はいつか終焉を迎える
猛威を振るい続けるコロナ。
一都三県は、二度目の緊急事態宣言を迎えます。
でもいつかコロナ禍も終わりを迎えます。
ここで身につけた家計管理の技術は、コロナ禍にかかわらず、どんな状況の中でも活きてくるのだと思います。



どんなにつらい状況でも、諦めずに、具体的な行動を起こし、光が差し込むのを待つのみです。
まだ2021年は始まったばかりです。
肥大化した家計、苦しい家計を立て直すことから始めませんか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。